|
|
|
|
|
 |
|
野菜プロジェクト |
 |
|
| ◆ はじめに |
最近の消費者は、輸入農畜産物に対して何らかの不安を持っており、安全で安心できる野菜を求めています。
乙部町では、冷涼な気候と土地資源を有効活用して安全で良質な野菜を生産し、消費者に提供できる仕組みづくりを具体化しました。
町は、国内大手の農産物の専門卸売り商社(株式会社ベジテック)と出会い、連携を図りながら元気な農業を目指した農業再生プランを作成しました。
|
| ◆ ブロッコリー栽培に取組むまでの経過 |
| ― 畑作の現状 ― |
乙部町の農業の現状は、高齢化や離農が進み、担い手不足になっています。 このため、耕作放棄地が増加し、規模の小さな兼業農家が、大半を占めています。
比較的大きな畑作農家は、だいこんやにんじんを栽培していましたが、安定した収入の確保ができず、経営は、非常に厳しいものとなっていました。 また、馬鈴薯と大小豆の作付け割合が非常に高く、作物に応じた適正な作付割合になっていませんでした。
これらの状況を打開するために、収益性が高く、適正な輪作体系の確立ができ、価格が安定した契約栽培での土地利用型野菜を導入し、地域農業の発展・地域の活性化を目指しました。
|
| ― ブロッコリーに夢を託して ― |
ベジテックからの提案により契約栽培野菜にブロッコリーを採用しました。 @ 夏場の最高気温が低い気候に適している。 A 消費者の、食の安全・安心から国産への需要が高まっている。 B 契約先は、国産のブロッコリーに対しての強い魅力を感じている。 C 軽量で高齢者・女性でも収穫作業が楽である。 D 契約栽培のため安定した収入の確保ができる。
また、乙部町からの要望で、輪作作物として不可欠なスイートコーンを契約栽培野菜としました。
|
| ― 生産者自らが栽培から集荷・選別そして出荷 ― |
ベジテックからの助言により、乙部町の全面的な支援で生産組合を組織し、契約野菜を自らが集荷・選別・販売を行うことにしました。
■乙部町契約野菜生産出荷組合(平成17年2月8日設立) ■組合員数 12名
|
| ― いざ始めるとなると施設整備と資金が必要に ― |
選別・出荷するには、施設を確保しなければなりません。また、ブロッコリーは、フレークアイスを発泡箱に詰めて出荷しなければなりません。 しかし、組合には資金がありません。更に、生産者自らが栽培から出荷までを行うための運転資金確保に苦労しました。
農協の施設を無償で借り受け、道と町の補助金と町資金を活用し、施設の修繕工事や整備を実施することができました。
■整備年度 平成17年度
■整備内容 半自動移植機(1条植え) 2台 冷凍コンテナ 12FT2基 製氷機(フレークアイスメーカー) 2基(製氷能力1t・2t) フォークリフト(1.5t) 1台 集荷選別施設整備(電気設備、給水設備) 1式
■事 業 費 12,381千円(道6,150千円 町補助金1,230千円)
■資 金 整備資金 5,000千円(町資金)
────────────────────────────────────────────
■整備年度 平成19年度
■整備内容 半自動移植機(1条植え) 2台 製氷機(フレークアイスメーカー) 1基(製氷能力2t) バッテリーフォークリフト(1.5t) 1台 集荷選別施設整備(電気設備、施設修繕) 1式
■事 業 費 10,730千円(道5,300千円 町補助金1,130千円)
■資 金 整備資金 4,300千円(町資金)
|
| ◆ 取組みの内容 |
| ― 生産者組織を乙部町がバックアップ ─ |
|
初めてブロッコリーの栽培を行うのに生産者も町職員もまるで素人。栽培に関しては、普及センターだけが頼りでした。
また、ベジテックから窓口を町が担当し、野菜の産地づくりが地域の活性化につながるという考え方を示され、乙部町は今までにやったことのない業務を手探りの状況で一つ一つこなしていくしかありませんでした。
■組合員の資金繰りも厳しいことから、資材、肥料、種子は、見積もり合わせ による共同購入を実施し、支払いについては、販売売上金の入金後の9月末 としています。
■毎年度ベジテックと面積や出荷予定数量等を協議のうえ、栽培計画を策定し ます。
■選別作業のパート職員を雇用し、町農林課職員が常駐し、選別・箱詰め・出 荷作業を実施します。
|
| ― 集荷・選別・出荷から販売までの流れ ― |
1 ブロッコリーは、午前6時頃から集荷所に集まってきます(集荷) 2 選別を行い発泡箱に詰めます(選別・箱詰め) 3 鮮度を保つため予冷庫に入れて冷やします(予冷) 4 翌朝、予冷庫から搬出し、氷を詰めます(氷詰め) 5 午前中にコンテナで出荷します(出荷) 6 翌日の9時頃にベジテックに到着。直ぐにスーパーに配達されその日に販 売されます(販売) 7 スイートコーンもブロッコリーと同様に鮮度を保つため、専用の発泡箱に 氷を詰めて出荷します(スイートコーンの出荷)
|
| ― 作付面積・販売実績は ― |
乙部町が中心となり農業者、ベジテック、普及センター、農協等の関係機関が一丸となって取り組んだ結果、ブロッコリーの作付面積は、平成17年度13ha、平成18年度19ha、平成19年度24ha、平成20年度26ha(計画)と着実に規模拡大が図られています。
販売額は、平成17年度約5,100万円、平成18年度約8,800万円で、平成19年度約9,100万円、平成20年度は11,000万円を目指しています。
品質も良好で、契約先から高い評価を得ました。
|
| ◆ 新たな契約作物への挑戦 |
| ― 平成18年度から新たにかぼちゃを契約栽培に加えました ― |
|
■品種:坊ちゃん(ミニ南瓜)
■品種:くじゅうくりEX
■品種:白い九重栗(冬至用南瓜)
|

|