災害に備えて

災害は他人事ではありません。自然災害は人の命や建物、道路、田畑などに大きな被害を及ぼします。地震や豪雨などの自然の力は止めることはできませんが、日ごろの防災対策によって、災害被害は減らすことができます。ここでは、私たちが普段から取り組むことのできる地震、水害、土砂災害の防災対策を紹介します。

地震への備え

地震が起こったとき、あなたの家の中は安全ですか。阪神・淡路大震災では、家具やテレビなど家の中のものが凶器となって、多くの方が亡くなったり大けがをしたりしました。地震が起こったときに家の中で凶器になるものはないか、改めて点検してみましょう。

<知っておこう>
    地震の大きな揺れで、家具が倒れたり、重いものが落ちてきたりしてけがをする危険があります。

 ・窓ガラス            割れて飛散し、ケガの原因に
 ・本棚            転倒したり、中のものが落下したりする危険
 ・サイドボード          ガラスや食器が割れて、飛散しケガの原因に
 ・テレビ             転倒したり、落ちたりする危険があります
 ・照明(つり下げ型)         落下したり、頭を打ったりする危険

<備えておこう>
  部屋の配置を見直して「安全空間」をつくりましょう。家具は倒れる向きを考えて配置し、固定することで転倒防止を図ります。

  (1)家具の転倒を防ぐ
家具は床側をストッパーなどで固定し、天井側はボール式器具で固定しましょう。ポール式器具は、タンスの奥の方(壁側)で、天井や家具の硬いところに取り付けを。上下に分かれている家具は連結しておきましょう。
  (2)本の落下防止
重い本は下の段に。本棚の端の硬い部分にひもやベルトなどを取り付けて、中の本が飛び出さないようにしておきましょう。
  (3)食器やガラスの飛散防止
観音扉になっている食器棚は扉が開かないように留め金を。扉がガラスの場合は、ガラスに飛散防止フィルムを張っておきます
  (4)テレビの固定
 テレビやパソコンなどの家電は、下に耐震マットを敷いて転倒を防ぎましょう。 
  (5)窓ガラスの飛散防止 
 窓ガラスは強化ガラスに替えたり、飛散防止フィルムを張ったりしましょう。また、ガラスが飛散した部屋でも歩けるように、スリッパや運動靴などを近くに置いておきましょう。
 

水害への備え

近年、各地で大雨の被害が相次いでいます。突然襲ってくる地震と違い、集中豪雨は気象情報によって、どこでいつごろ発生するかを把握することができます。気象情報に注意して早めの備えをしておきましょう。

 <知っておこう>
 集中豪雨が発生するのは、日本付近に梅雨の終わりごろなど前線が停滞しているときや、台風が日本に接近・上陸したときです。
 また、大気の不安定な状態が続き、次々と雷雲が発生するときも集中豪雨が起こりやすくなります 集中豪雨に見舞われた地域では、川の水かさが急に増え、川が氾濫してしまうことがあります。また、床下・床上浸水が起こったり、道路が冠水したりするほか大雨によって地盤がゆるむため、土石流やがけ崩れが発生しやすくなります。
 
  <備えておこう>
  (1)ラジオやテレビの気象情報に注意
    気象情報に注意しましょう。事前に情報を入手していれば、早めに対策を講じることができます。 
  (2)懐中電灯は部屋ごとに 
        停電に備えて、懐中電灯はすぐに使えるように部屋ごとに置いておきましょう。
  (3)大雨のときは外に出ない
      河川や用水路などには近づかないようにしましょう。水の状況は急変することもあり危険です。 
  (4)日ごろから避難場所の確認を
      自分が住む地域の避難場所や避難経路を、ふだんから確認しておきましょう。

土砂災害への備え

集中豪雨などで地盤がゆるむと、土石流や地すべり、がけ崩れなどの土砂災害が発生しやすくなります。土砂災害の被害をできるだけ少なくするためには、地域に住む皆さんが土砂災害の危険をいち早く察知し、素早く行動することが重要です。

<知っておこう>
   土砂災害の前兆現象を知っておくことで、危険をいち早く察知できます。土砂災害の前兆現象には次のようなものがあります。

   ~土石流の前兆現象~
 ・川の流れが濁り、流木が混ざり始める
 ・雨は降り続いているのに川の水位が下がる
 ・山鳴りがする

   ~地滑りの前兆現象~
 ・沢や井戸の水が濁る
 ・地割れができる
 ・斜面から水が噴き出す

   ~がけ崩れの前兆現象~
 ・がけから小石がパラパラと落ちてくる
 ・がけから水がわき出ている
 ・がけに割れ目が見える

 <備えておこう>
 (1)前兆現象に気付いたらすぐ避難
 前兆現象に気付いたら、すぐに周りの人たちと安全な場所に避難し、役場や警察、消防などに通報しましょう。  
 (2)避難勧告、指示が出たら迅速に避難
 災害の危険が高まったときには、防災無線や広報車等により避難勧告、指示を行いますので速やかに避難できるよう準備しておきましょう。 
 
<土砂災害ハザードマップ>
 乙部町では、北海道が実施する土砂災害危険箇所の基礎調査が完了した地区を対象に「土砂災害ハザードマップ」の整備を進めています。
 このハザードマップは、大雨等により土砂災害発生の危険が高まった場合あるいは災害が発生した場合に、町民の皆さんの自主的な避難や危険回避行動を支援し被害を最小限とするため作成するものです。
 ハザードマップには土砂災害の発生のおそれのある箇所や区域を地図で明らかにするとともに、土砂災害の知識や避難経路などの情報を記載しています。
 

避難場所について

【地震・津波・風水害等の災害に関する避難所・避難場所】
 地震や津波、風水害などの災害が発生したときのために、各地区に避難場所を設けていますので、自宅などの付近にある避難場所を確認しましょう。

「防災ハンドブック」と「ハザードマップ」について

 乙部町では、町民皆さんの防災・減災対策に役立ててもらうための「防災ハンドブック」を作成し、ご家庭に配布しています。
 防災ハンドブックは、下記からご覧いただけます。

防災行政用無線について

防災気象情報等の便利サイト

山地災害危険地区情報

問合わせ先・担当窓口

総務課交通住民運動係

電話
0139-62-2311
FAX
0139-62-2939
メール
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