乙部の自然

縁結びの神様が宿るとされる巨大樹や奇岩の多い美しい海岸線、義経伝説が残る乙部岳など乙部町の風景を紹介します。

連理の木 縁桂(えんかつら)

「連理の木 縁桂」

「連理の木 縁桂」

縁桂は2本の桂の木が枝で繋がり一体となった、北海道でも有数の巨大樹です。このような木は『連理の木』と呼ばれ、縁結びの神様が宿るとされ、この木に触ると良縁に恵まれると地元では崇められています。

  平成12年に林野庁選定の『森の巨人たち百選』に選定され、平成17年には"重歓木(じゅうかんぼく)"という中国の湖南省張家界市(こなんしょうちょうかかいし)にある連理の木と「友好姉妹樹」の締結をしています。

  平成18年には縁桂の後継樹を確保するため、縁桂のクローン苗木の植樹が行われました。また、平成24年には全国訪ねてみたい神秘的な巨樹ランキングに、屋久島の縄文杉に次いで2位に選ばれました。これは巨樹の専門家が集まり、厳正な審査のもと決められた順位であり、特に縁桂の「連理の枝」は専門家から高い評価をいただいています。

 秋分の日には、『縁桂森林フェスティバル』が開催され、多くの人が縁桂森林公園に訪れます。

  • 遊歩道までのアクセス:乙部町役場から鳥山を経由し、道道旭岱鳥山線を通り、車で約30分、徒歩20
※冬期間は通行止めとなりますのでご理解ご協力をお願いします。
見出し
縁桂までの遊歩道を散策する際には、熊との遭遇を避けるため、音が出るものの携行をお勧めしております。熊よけ鈴の貸し出しを行っておりますので、ぜひご活用ください。貸し出しは「乙部町役場産業課」で受け付けています。

館の岬(たてのさき)

館の岬(たてのさき)

館の岬(たてのさき)

白亜の断崖が、東洋のグランドキャニオンとも呼ばれています。
 その断崖は長い月日によって波が刻んだ絵であり、太陽の陰影によって様々な表情を見せます。断層の詳細は、黒っぽい砂岩層(さがんそう)と、白っぽい凝灰岩層(ぎょうかいがんそう)が海底へ交互に重なって堆積した地層で、その後の地殻変動により陸上に隆起し、整然とした断層面を露出しています。これは鮮新世に出来た地層で館層と呼ばるグループに属しています。
 また、館の岬には悲恋物語が語り継がれています。
 
  • 館の岬へのアクセス:乙部町役場からせたな方面へ車で約5分
     

鮪の岬(しびのさき)

鮪の岬(しびのさき)

鮪の岬(しびのさき)

1972年(昭和47年)に、北海道天然記念物に指定され、北海道自然百選にも選定されており、岬の形がマグロの背に似ていることや、独特の岩肌がマグロのウロコのように見えることから、鮪の岬と呼ばれています。この独特の岩肌は柱状節理と呼ばれ、壁の上部は不整形断面の蜂の巣状であり、下部は長さ8メートルから12メートルの柱状が、ほぼ垂直に海へ達しています。この独特な地層は、中新世に海中から噴出したものです。
 岬の上にはしびの岬公園があり、桜の名所として人気の景観スポットでしたが、台風による被害を受けたことから、現在、桜の風景を以前の状態に戻すための活動を行っております。
 また、この岬付近には灯台の役割をしていた優しいおじいさんの話が語り継がれています。

  • 鮪の岬へのアクセス:乙部町役場からせたな方面へ車で約15分
     
岩肌
桜

滝瀬海岸

くぐり岩

くぐり岩

くぐり岩

海に突き出た断崖の先にぽっかりとあいた穴。
今からおよそ400年前の慶長年間にニシン漁を支えるために掘削したため、こんな形の岩になったのです。当時はこの一帯は陸地であったと考えられており、陸路としてこの穴をあけたそうです。だから名前もくぐり岩なのです。
 
  • くぐり岩へのアクセス:乙部町役場から江差方面へ車で約5分の後、徒歩3分、または瀬茂内バス停留所より徒歩5分
くぐり岩1
くぐり岩2

シラフラ

シラフラ

シラフラ

白い断崖が続き、美しい奇妙な海岸線を形作っているのが滝瀬海岸です。このあたりは古い言葉で、シラフラ(白い傾斜地)と呼ばれていました。
 明治の初めに、シラフラにぽつんと埋まっている岩が発見されました。漁師たちは、この石を神秘的なものとしてお供えものをしていたことから、今もこの岩は石神様として滝之神社境内に安置されています。
 シラフラは、くぐり岩への経路から南側に徒歩で約600mほど進むと望むことができます。

  • 滝瀬海岸へのアクセス:乙部町役場から江差方面へ車で5分の後、徒歩10分

乙部岳(九郎岳)

乙部岳

乙部岳

 標高1,017メートルの乙部岳は、道南でも指折りの1,000メートル超峰です。乙部岳山頂は、360度の視界に雄大なパノラマが広がっており、方角や山岳の位置を説明する石碑が設置されています。

乙部岳
otobedake
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竹森

竹森

竹森

乙部岳の麓にある竹森は、海からその位置が確認でき、古くから漁師たちの羅針盤として出船・入船操業など海の安全を守ってきていることから、国の航行目標保安林に指定されています。また、野鳥や草花などの観察にも最適であり、多数の動植物が生息しています。ここにある神社では古くからこの山を活用してきた漁師の信仰を集めており、毎年5月には有志によるお祭りも開かれています。

  • 竹森へのアクセス:乙部町役場から道道乙部厚沢部線に入り、車で約25分
     

問合わせ先・担当窓口

産業課商工労働観光係

電話
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